量子コンピュータが通信系(とくに ssl, aka https) に与える影響は?
量子コンピュータのスタートアップが立ち上がるなどしていて、この分野が最近ホットそうだ、と思っています。量子コンピュータは、電子回路を用いた演算とは実行できる計算が異なるので、これまで計算量的に取り扱えなかった問題が解けるようになると理解しています。
特に、計算量的困難さによって秘匿性を実現している、暗号系の分野において一番影響がありそうだな、と思っています。特に、それを基盤に用いているもろもろのセキュア通信に対する影響度合いは高いのではないか、と思っています。
質問
- 量子コンピュータのコストあたりの性能が、ムーアの法則的に向上していったとして、それは既存の通信系、にどれぐらいの影響を及ぼしますか? (e.g. まったく安全性がなくなってしまう、など) たとえば、広く普及しているセキュア通信は https ですが、これは量子コンピュータの発展により秘匿性は破られてしまいますか?
追記
量子コンピュータには、おおまかにいって汎用計算機の、いわゆる「古典的量子コンピュータ」と、最近発展してきている、やきなまし法を実行するのに特化した「量子アニーリングマシン」がある様子です。どちらかというと、「古典的量子コンピュータ」の方を想定していました。計算量的に定義しなおすと:
- 量子コンピュータが多項式時間で解ける問題に、 ssl の鍵の推定は含まれますか?